断捨離

日本で8年、オーストラリアで7年、そしてアメリカで6年間グラフィック・デザイナー(以下Gデザイナー)として仕事をしてきた。しかしこの9年半はプロダクション・アーティスト(以下PA)という職種に就いている。

日本にいた頃は古いスタイル、つまり手作業と分担作業で仕事をするのが普通だった。デザイナーは写植指定、写真の修正指示を専門の会社へ出し、モノクロの版下を作ったのち印刷会社に色指示をして印刷を発注していた。

ところが日本を出た途端DTPというスタイルが主流となった。全てはコンピューターの中で処理することとなり、外注していた仕事は全てGデザイナーがこなすこととなった。コンピューターを扱えなければ転職するしかなくなった。小規模の会社ではデザイン、タイピング、写真修正などなどデザイナーが抱える仕事は多岐にわたる。

現在勤務している会社は大手の健康食品会社なので分担化が徹底していてGデザイナーが創ったデザインを印刷できるように加工したり、サイズ変更、写真修正をするのがPAの役割である。たとえばAという雑誌に作った原稿の仕様とBという雑誌の仕様が違えばそれを修正加工する手間がかかる。女性の写真を使うならばシワやシミを取り除く、顔色を良く見せる、服の色や背景の色を変更するなどの修正を加える。

ボクはすでにGデザイナーではない。初めてお会いする方には説明が面倒なので職業はGデザイナーと言っているが、デザインをするのは公募展に応募する時だけである。言語も歴史も違う国で広告デザイナーとして働くのは大変である。幸いなことに自分は器用貧乏で、年のわりにはコンピューターや新しいソフトの習得に不自由がなかったのでPAとしてアメリカの平均的な収入を得ることができている。

話が長くなったが、上記のような理由で古くなったGデザインの関連書を処分することにした。広告業界で駆け出しの頃に先輩から「Gデザイナーはアイデアの引き出しが重要だから資料の書籍代はケチるなよ」と言われた。そのアドバイスを守って気になった写真集や美術書は出来るだけ購入するようにしてきたが、五十路を超えてこれからまたGデザイナーを職業にすることはなかろうと思った次第。

大きなダンボール2箱に本を詰めて同僚のGデザイナーに欲しいものがあれば持っていってもらい、残りは捨てることにした。どうせ古本屋に持って行っても二束三文にしかならないのはわかっている。地元の図書館へ寄付することも考えたが日本語の古本などありがた迷惑だろう。

これからは不要なモノを捨てて身軽になろうかと思ったのだが、気がつけば本棚にはトライアスロン関連の雑誌やトレーニングガイドが増えてきている。断捨離第一弾、果たしてどれだけの効果があったのかはなはだ疑問なのでR。

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断捨離」への2件のフィードバック

  1. じゃあ今はAkiraさんはアーティストですね。素晴らしいなあ。
    創造性を持っている人は他人を感動させますよね。
    宮古島ポスター3連覇は才能の一端を見せてくれました。
    Akiraさんの作品をもっと見てみたいです。

    いいね: 1人

    • 肩書きだけのアーティストです。自分としては「職人」だと思っています。アーティストは個性を出してナンボ、職人は個性を隠して完成度を高めることでお金をもらうことじゃないかと思います。

      宮古島大会のポスターは再度挑戦するつもりですが、2017年のバラキン参戦後はアメリカ国内のレースに出るつもりなので次回は還暦になってからでしょうか。もちろんポスターで優勝、レースで完走が目標です!

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