老いるショック!

視力が衰え始めたのが38歳頃、それまでは左右とも20/20(日本式でいうところの2.0)だった。それまで手作業でやっていたデザインの仕事がコンピューターを使うDTPに移行し、一日のほとんどをモニターを見ることになってから徐々に視力が落ちてきた。もちろん加齢もあるだろうから眼鏡を作るたびに眼科で検査をしてきた。

アメリカに移住してからは予防診療は保険でカバーされるので会社の近くの同じ眼科医院の通っている。今年も仕事の暇なうちに検査を受けようと思い先週の木曜日に仕事を抜けて1時間ほどの検査を受けた。

担当されたのはいつもの女医ではなく、新顔の日系二世の大迫という男性医師であった。いくつかの検査器を使って視力や視野を調べていたのだが、ある検査器で二度同じ検査をした。若干嫌な予感がしたのだが最後に眼底写真を撮影してみると網膜に黒い帯が出ている。

彼は「たぶんGlaucomaだと思う」という。Glaucomaというのが医学用語だとは思ったが意味がわからない。一般的な目の病気といえば白内障と緑内障の二つしか思い浮かばない。彼はスマートフォンを取り出すと何かを調べ出した。「緑内障です」と今度は日本語で教えてくれた。日系二世の医師なので患者の中にはボクのように英語の苦手な人が多いのだろう。

2008年から最後に検査をした2014年のデータを見せながら説明してくれた。最初は視野検査に関して言えば何の問題もなかったが2013年に一箇所、2014年には徐々に見えない部分が大きくなってきていた。今年はその部分がさらに広がっていた。

緑内障の原因には眼球内の圧力である眼圧が高くなり網膜を損傷させるらしいのだが、自分の場合は眼圧は正常だったので遺伝的に網膜が弱いのかも知れないと医者は言う。

ショックが無かったといえば嘘である。緑内障になれば徐々に失明するということはどこかで聞いたことがある。「後はどのくらいの年数普通の生活ができるのか心配だな」などということを考えながら会社に戻った。医師は緑内障の専門医に診てもらうようにと紹介状を書いてくれた。それから酷いドライアイなので1時間に一回は人工涙を点眼しなさいと3種類の点眼薬をくれた。

会社に戻ると今日が締め切りの仕事がいくつかあったので、気持ちを落ち着けながらこなす。少しでも間があけばすかさずネットで緑内障の情報を探す。そのうち緑内障イコール失明というのは昔の話で、今は眼圧を下げたりレザー治療、外科的手術で病状の進行を遅くしたり止めることが可能になったという。ES細胞を使って視神系を再生する研究も進んでいるというので数十年以内に完治するのかも知れない。

Wikiによると「2003年の疫学調査からは40歳以上の20人に1人が罹患しているという結果が報告されている」そうなので、有病率はかなり高い。ただし病気が進行しても自覚症状がない。その理由は「ためしてガッテン!」で詳しく解説されているので参照されたし。自分も今回の診断を受けるまでは気が付かなかった。特に右目が悪化しているので、右目だけで風景をみると若干中央から上の部分にアーチ状に薄い霧のようなものがかかっている。実はその部分は脳が周辺の画像から想定して補正しているというのだ。すごいぞオレの頭脳、勝手にPhotoshop加工しているらしい。

「ためして…」では40歳を過ぎたら5年ごとの検査を進めていたが、できれば毎年受けた方が良いと思う。少しでも早く治療を始めればそれだけ失う視野は小さい。自覚症状の無い病気なので発病してから5年間に進行していた場合、その間に死んでしまった視神系は戻らない。

今回自分の病気を公開するのは、自分と同じように病気が発症しているのに自覚症状の無いまま歳を取って、診断された時には手遅れにならないようしてもらいたい。視力検査だけではなく、定期的に眼科での検査を受けてもらいたいからだ。

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老いるショック!」への2件のフィードバック

  1. ちょっと驚き、他人事ではありません。目も経年劣化し白内障になるけど
    Akraさんが緑内障とは・・・・。まあでも治療で何とかなるのなら前向きに取り組んでください。ドライアイは職業病でしょう?大変ですね。

    いいね: 1人

    • まさに「老いるショック!」でした。Σ(゚д゚lll)w
      「なんだか右目が疲れるなぁ」程度のことは感じていたのですが、まさか視野が消えていたとは思いませんでした。
      今の治療技術では失った視野は戻せないそうなので、諦めてなんとかやりくりするしかありません。それに原因が遺伝だとすれば諦めるしかないですからねぇ。

      視力が無くなったら仕事も出来ないし、老後の楽しみだったキャンピングカーで全米旅行も出来なくなりますから、なんとか進行を食い止めたいと思います。

      あつめしさんも毎年視力検査だけではなく眼科検診されることをおすすめします。

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