Stop at Nothing: The Lance Armstrong Story (2014)

最初に言っておくがランス・アームストロングを知ったのはトライアスロンを始めてからだ。それ以前には報道番組などでドーピング疑惑の人程度の知識しかなかった。この作品はオーストラリアのテレビ局がまとめたドキュメンタリー映画で、当時の報道番組とランスに関わるチームメイトやドクターの証言を編集したものだ。

結果からいうと「ランスって悪人、金と名声を求めた鬼畜」。金のためならチームメイトも友人も裏切る。彼の生い立ちはテキサス州の母子家庭出身で貧乏だったから這い上がるためには何でもやってきたのかもしれない。

ガンになったのも発がん性のある筋肉増強剤やホルモン注射を売っていた事が原因だと専門医がインタビューで答えている。この映画を見るまでボクはガンからカムバックするために薬物を使ったのかと思っていた。

「パンターニ」と違って彼の栄光の部分はほとんど書かれていない。まずは「ドーピングありき」それで優勝してきた彼の実績を崇める事は出来ないという監督の意思なのだろうか。ただし、彼がツアー・ド・フランスで連勝していた頃の薬物・ドーピングの蔓延は確かで使わなければ先頭グループにさえ入れなかった。

その代償として彼は友人・チームメイトを裏切り、彼らのキャリアや人生を破滅に追い込んだ。最後にオプラとのインタビューで「薬物使用を認めてから75億ドルが一瞬にして消えた」と発言していた。

ちなみに今の彼はテキサスのオースティンに自転車ショップを開いているらしい。ウェッブサイトは機能していないがFacebookの彼のアカウントを覗くとマラソンやウルトラマラソンなどを続けていると書いてある。

パントーニとランスの違いを考えてみた。パントーニはひとりぼっちで死んでいったがランスには妻と5人の子供がいた、どんなことをしても死ぬわけにはいかない。人生をやり直して親の責任を果たす役目があったのではないだろうか。Facebookには長男Lukeの16歳の誕生日に二人で写真におさまっていた。

★☆☆☆☆

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Stop at Nothing: The Lance Armstrong Story (2014)」への2件のフィードバック

  1. ランすが書いた「ただマイヨジョーヌのためでなく」っていう本を読むと
    カッコいいんだけどね、ランスは。あれも自分を誤魔化すためだったんだ。
    自力で這い上がってきてほしい。

    いいね: 1人

    • 本というのは編集者がいて、原稿を売れるように変更させます。より格好良く、儲かるようにするわけです。ランスはロードレース界ではスーパースターですから何を書いても英雄じゃないといけなかったのだろうし、このドキュメンタリーでも彼は素晴らしい論理で薬物使用の取り調べを逃れています。

      個人的にはいまだに彼のトレーニングやパフォーマンスは素晴らしいと思います。あれだけのトレーニングをやっても最後は薬物やドーピングに頼らないと勝てない時代だったのでしょうね。

      バイクレース、トライアスロンの両方の世界から出場禁止をくらっているので今はマラソン大会に出ているようです。Facebookには普通の自転車屋の親父の生活が書かれています。

      いいね

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