サンタクルス島旅行記

昨年ようやく嫁がキャンプデビュー、以降なにかにつけ「どこかへキャンプへ行こう」とご要望が増えた。そして5月の連休は大西洋に位置するチャネルアイランド国立公園の中でも一番大きなサンタクルス島へ行きたいとおっしゃる。しかも嫁はカナヅチにもかかわらず「カヤックもやりたい!」というのでキャンプ+カヤックを楽しむ二日間ツアーに決定。

ところでこのサンタクルス島、現在は国立公園ではあるが9000年前から人が住んでいたらしい。島にはチュマシュ族インディアンが住んでいたのだが、1800年代にメキシコの流刑地となり、その後アメリカ合衆国の州の一部となって開拓者が牧場を経営していたのだが紆余曲折をへて国立公園となったとwikiには書いてある。

map

DSCN4394

実際島に行くと開拓時代に作られた住居や作業場がそのまま残されていた。公園の公式サイトには電気、ガス、水道が無いので水は持参するように書いてあるのだが、さいわいキャンプ場には水道があった。トイレはエコトイレのみ、船着き場のトイレは常に行列が出来るのでハイキングするならキャンプ場まで1キロほど歩けば二カ所トイレがある。現在島の住人は公園監視官達とカヌーツアー会社のガイド達のみ。しかしガイド達でさえテント住まいなのである。

カヌーツアーはオンラインで申し込んだ。今回使ったのはこちらの会社Aquasports。今回はキャンプ用具、料理器具等全て持参したのだが貸し出しもある。食料だけ持ち込めば後は道具を貸してくれるので心配は要らない。もちろんテントは自分で設営しなくてはならない。ちなみにキャンプ場までは船着き場から2キロほど奥に入った森の中、しかも車輪のついたキャリアは有料となる。ボクらはツアー会社から手押し車を借りたのだが、未舗装の登り坂を2キロ全ての荷物を運ぶのは容易ではないのでもし行くつもりなら覚悟されたし。朝一番の船が8時出発、最終が4時半に島を出るので日帰り旅行も可能。船着き場から何本かトレイルが始まっている。

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Oxnard市内の高台から海を望む

ボクらは金曜日から休暇を取ってOxnardのホテルで一泊、無理をすれば朝4時起床で7時半までに船着き場に到着することも可能だが中年夫婦なのでガツガツ旅行はやめた。Oxnardの市街もちょっと観光してみた。高台に登ると短いトレイルがあり、黄昏時の散歩を楽しむ近所の住人達に混ざってボクらも散策。ここで思いがけず2頭の鹿と遭遇。それほど深い森でもなく、住宅地から遠くないのに突然トレイルを横切って行った。どんだけのどかなんだ?

鹿の頭のシルエットが見えるかな?

鹿の頭のシルエットが見えるかな?

港の入り口にあった記念碑(門?)

港の入り口にあった記念碑(門?)

海のトリトンwww 古いなぁ

海のトリトンwww 古いなぁ

土曜日の朝、荷物を抱えて船着き場へ。すでに沢山の旅行者でごった返していた。島は四つあるのでボクらと同じ島に行くとは限らないのだ。満員の乗客を乗せた船は港を出る。湾内は波が静かだがいったん外海へ出るとかなり波が高い、しかも船は小型なので立っていられないほど揺れる。途中アザラシやクジラに遭遇すると船を止めて写真タイム。

boatseals

島へ到着すると乗員全員で船底に積んだ荷物をバケツレースよろしく船から陸地へ運び出す。これが結構時間がかかる。自分の荷物をまとめているとガイドが手押し車を使えと貸してくれた。カヤックは船着き場から300メートルほど離れた砂浜に置かれていた。ツアー会社は3つあり、ほとんどが日帰り客で宿泊組はボクらともう一組だけだった。

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早朝の方が波が低いというので、直に水着に着替えて乗り方の講習と注意事項を聞く。最初は練習程度かと思っていたら、ここからいきなり海に出る。一人乗りのカヤックもあるのだが、嫁の腕力ではパドルを使いこなせないだろうとタンデムを選択。ボクも生まれて初めてのカヤックである、しかも前には嫁が漕いでいるのだが全然力が入っていないので重いだけ、どっちに漕いだら良いのか戸惑いながら他の参加者について島の北側へ移動する。潮の流れに対して影になっているのでそれほど流されないところで何カ所か洞窟の中へ入る。波で浸食された洞窟や湾が多くあり、場所によってはSmugglers Cove(密輸船湾)という名前がついていて、開拓時代はこの辺りにも密猟や密輸船が横行していたのだろう。

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on the sea

ガイドが次に目指したのが潮の速い場所をこえて行く湾だったのだが、一度島の影から出るととてもではないが素人が漕げるような状態ではなく必死で漕いでも前に進まない。カヤックは木の葉のように波にもまれて何度も転覆しかけた。ガイドも参加者の苦戦をみて諦めたらしく、今度は南側のもっと波が穏やかな場所へ移動。ここでも4カ所ほどの洞窟を抜けた。ちなみにこの辺りの海は冬はかなり荒れるのだが夏は穏やかになる。Oxnardには二度ほどダイビングに来たことがあるのだがいずれも夏だった。海水は冷たい、透明度はかなりのものでGoProで何度か撮影してみた。チャンスがあればダイブしてみたい海である。

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初日はここでビーチに戻った。午後一時くらいだったと思うが、とにかくお腹が減っていたので前日に作っておいたおにぎりを頬張りながら装備を外していく。明日は朝9時に浜に集合、荷物を手押し車に積んで内陸にあるキャンプ場までひいて行く。これが未舗装路でこのキャンプ最大の難関だった。とにかく遠いのだ、ひたすら小型リヤカーのようなもので全ての荷物を運ばなくてはならない。

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途中この島だけに生息する島キツネを見かける。なんとも可愛い表情である。一度は絶滅の危険性があったらしいのだが、国立公園に指定されてからは保護されて増えたらしい。同じく他の州で絶滅危機だったゴールデンイーグルもここで保護繁殖しているとガイドが言っていた。

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キャンプ場は谷の真ん中で、水とエコトイレ以外は何もない。暗くなる前にテントを設営、強風が吹いていたのでテントの向きを考えて張った。嫁が暗くなる前にトレッキングしたいというので、食料を備え付けの保管庫に片付けて出発。アメリカではクマやカラスなどから食料を守る為に鉄製の食料庫が設置されているキャンプ場がある。ドアには特殊なハンドルがあって人間でしか開けられない仕組みになっている。

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キャンプ場から出発して海岸を回る1時間の周回コースのトレイルを歩いてみた。すでに日が傾いていたのでヘッドライトを携帯した。本当に何も無い島である。海を見渡せる崖の上に立つと猛烈な風が吹いていた。海は白波がたち、明日のカヤッキングが心配になった。昼間到着した船着き場を回ってキャンプ場へ戻り、夕食を済ませるとあとはやるこもは無い。幸い昼間のカヤッキングで疲れていたので直に眠れた。海水に浸かっていたのにベタつかないのは水がきれいだからか。深夜3時頃にトイレに起きた。猛烈に吹いていた風はすっかり収まり、真っ暗な夜空には満点の星が輝いていた。街の光が影響しないので天の川が天空を横切っていた。寒さを忘れてしばらく星を眺めていた。

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キャンプ二日目

鳥の鳴き声で目覚める。風はおさまっていた、雲一つない晴天。今日のカヤッキングは楽しめそうだと簡単な朝食を食べてテント撤収作業開始。嫁は寝起きがまるっきりダメな人なのでここまで全部一人で作業。そうこうしているとツアーガイドが昨日と同じ手押し車を持ってきてくれたので荷物を積んで海岸へ行進。

二日目なので装備をつけるコツもつかみ直に海へ。二日目はしっかりGoPro装着、写真とビデオを切り替えながら撮影。ダラダラと撮影しても無駄なので要所だけおさえた。モニターが無いのでどんな画像が撮れているのかは全くわからない。嫁はコンデジをビニール袋から取り出しては撮影、また袋に戻していた。ちょっと考えものだなぁ、新しいカメラが必要かもしれない。

昨日に比べると波は低かったがそれでも島の影から少しでも外れるとボートは大揺れ。女性達からはもうパドルを漕げないとギブアップ。二人乗りのカヤックなのだがさすがに一人で二人乗りを漕ぎ続けるのは無理、ガイドもわかっているらしく何度の低い場所へ移動する。おおよそ昨日と同じコースを巡り、途中の海岸で携帯したランチを食べてツアー終了。

kayak

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岸へ戻り着替える。帰りの船の時間までまだ数時間あったのでビジターセンターとトレイルへ。昨日は猛烈な風が吹いていたが穏やかな水面をカヤックが横切っていく。崖の上から眺めると水の透明度がわかる。途中でアイスプラントという花を発見。この植物は塩の強い海岸でも育ち、塩水を体外へ吐き出して表面に水泡を作る。光に反射してキラキラと美しい。

cristal glass

4時の船でOxnardへ戻り、地元で日本食レストランを経営する友人のお店で夕食をとった。翌日はアウトレットへ行きOakleyでヘッドバンド2本とAsicsのお店で長袖ランニングシャツ2枚購入。どちらも半額だったので満足。

チャネルアイランド近郊は夏場の方が波が穏やかになるらしい。次回もしチャンスがあればその頃に行きたいが、きっと休暇中の学生や子供で満員なのだろうな。カヤック初体験後近くのスポーツショップでカヤックの値段を調べるとそんなに高くは無い。しかし置く場所も乗る時間も無さそうなので、リタイア後の楽しみにしておこう。

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サンタクルス島旅行記」への6件のフィードバック

    • ただいま編集中。
      編集ソフトの使い方がわからんので時間がかかっております。
      でも、たいした動画じゃないですよ。

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  1. 沢山の写真と長文、ありがとうございます。
    楽しき読ませていただきました。
    奥様との二人でキャンプとはなかなか良いアイデアです。
    生活に余裕を感じ、LA生活に思いが至りました。
    やはり一度はそちらに行かなといけませんね。

    いいね: 1人

    • 金の余裕はありませんが、幸いこの程度の時間の余裕はあります。LAよりもアメリカの田舎暮らしが夢です。嫁は東京育ちなので賛成してもらえませんが、将来は都会から2時間程離れた街に住みたいですねぇ。是非是非お越し下さい。美味しい点心もありますよ。

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  2. 良いですね〜、ご夫婦でキャンプにカヤック。最近、テントを購入しようか悩み中であります。テントならペット同伴になんの問題もありませんから。
    そして、カヤック。自分もガレージがあるお家に住んで、カヤックをガレージの天井に吊るせる生活がしたいです。。。日本じゃなかなか出来ませんが。

    おっと、奥様、初めまして。前回そちらにお邪魔した際、ご主人には大変お世話になりました。

    いいね: 1人

    • アメリカも犬同伴OKなホテルは多くなってきましたが、RVがメインかなぁ。特に大型犬のオーナーはRVですね。小型犬ならテントでも可能でしょうが、大きめで大人が中で立てるサイズだと6人用くらいが丁度いい感じ。これ以上になると設営に二人掛かりじゃないと時間がかかります。

      カヤック良いですよ。楽しい、SUPはお手軽ですが荷物が積めないので長時間の旅は無理。でもこれ以上趣味を増やすと時間もお金も場所も無いので無理ですわ。

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