身を隠す算段

昨夜保険会社から雇われたケリーという弁護士からメールが入っていた。事件は示談になった、最終的な書類が出来たら送るということだった。

ここ三年程いつも頭の隅っこで重く感じていた訴訟問題。ゆすりたかりの類いではあるがアメリカでは弁護士を雇って告訴すれば誰でも原告として被害者を名乗ることができる。訴えられれば対抗する為に高い金を払って弁護士を雇わねばならない。もちろん自分で裁判所に出向いて抗弁することも可能だが勝てる保証はない。今回の場合は保険に入っていたので、保険会社お抱えの弁護士だった。

最初は3万ドル(約3百万円)の被害を賠償しろという告訴状であったらしい。(らしいというのは、相手の告訴状を知ったのはつい最近なのだ。彼らの訴状のコピーを見たが、日付を見るとこの案件は三年近く放置されていたことになる。)ところが裁判所からは「裁判所に持ってくる前に和解交渉せよ」と相手側の弁護士に通達が来たらしい。そこで3万ドルの請求が「今なら5千ドル(約50万円)で和解に応じる」と和解案の提示に変わっていた。これに承諾しなければ12月に裁判所で決着をつけることになるとケリーの秘書から知らせてきていたのだ。そしてこちらの弁護士が仲裁に入って「千ドル(約10万円)で示談に応じる」という結論になった。

3万ドルが三年後には千ドルである。www こちらは12月に裁判所に出廷する心づもりであった。ケリーのメールには「事の真偽を法廷で争うと双方とも時間とお金がかかる。今回は千ドルで示談することが最良の判断です。」だそうである。つまり正義とか、善悪とか、真実ではなく合理的に考えてこれ以上揉めても双方得は無いのでここが落としどころということである。これが大人の判断、アメリカ式解決法なのである。

今までサラリーマン大家として家賃を払わず夜逃げしたテナントや賃貸物件をドロドロに汚して逃げた奴らに悩まされたことがある。修繕費や、未回収の家賃は数千ドルにもなるのでそれに比べたら金銭的なダメージは少ないが、告訴されるというのは初めてだったので最初は鬱々とした気分であった。

その間に警察官から証拠のない事件で違反切符を切られて何度も裁判所に呼ばれて、自分で無罪を証明する準備もして最終的には無罪となった事件があり、そのことで裁判も警察も怖いと思わなくなった。
今回も裁判をやるなら勝つつもりであったが予想外の結果であった。

告訴など出来ればしたくないしされたくもない。裁判など時間と金の無駄だと思うが、アメリカで生きていくには避けられないことなのかもしれないと思い始めている。もちろん密かに、誰にも気づかれない様に生きていく事も出来るだろうが世の中には他人から金を巻き上げようと考えている輩がごまんといるので奴らからも身を隠して生きていく算段が必要なのでR。

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身を隠す算段」への2件のフィードバック

  1. さすが訴訟国家メリケン国ですね。でも、何でもあやふやにしたがる日本もどうかな?とも思いますが。
    まずは少額で和解に至ったようで何よりでしたね。

    いいね: 1人

    • なぁなぁもどうかと思いますが、なんでも告訴するのは時間と金の無駄。それでも仕事を引き受ける弁護士がいるのですから…。日本人は弁護士を○○先生とか呼びますが、やつらは普通の商売人と同じだとこちらに住み始めて実感しました。

      今回の相手の弁護士は原告の義理の息子でタダ働きだったらしい。だから無理難題な事をいう原告に従って金儲けに走ったが、三年経っても示談金がもらえないのでとにかく決着するために3万ドルが千ドルになったとこちらの弁護士から聞きました。保険会社もこんな案件に弁護士を使わないといけないのでボクらが払う保険料が高くなるのです。まったくバカな世の中ですわ。

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