旅の終わり

ようやく今回の旅が終わる。
久しぶりに実家に戻ると、思いのほか元気な母と
予想以上に老化が進んでいた父の姿だった。

母は自分の自由がきくうちにと
墓と仏壇を購入していた。
もともとは母が脳梗塞を起こして一命をとりとめた時に
ボクが終活を勧めていたのだ。

既に介護施設に入っている父の先も長くはないだろうし、
自分も徐々に体力が衰えているのを感じているのだろう。
自分の両親の墓がある寺に空きができたと聞き
早々に墓を建てることに決めたという。

しかし、我が家に墓守となるべき人は兄夫婦とその一人娘だけである。
その一人娘もいつかは嫁に行くのだ。
もし彼女に子供ができず、もしくは墓守などという
しきたりに興味がなければ墓は荒れるだろう。
墓守のいない墓はいつか取り払われ
骨壷は無縁仏として合葬されると聞いた。

日本へ帰る気の無い自分にはどうでもいいことか。
死んだ後は海へ散骨してもらえれば結構。
浮き草の様な生き方をした自分に墓は不釣り合いだと思っている。

数少ない親戚に挨拶をし、旧友の一人と会い、買い物をして帰省は終わった。
そうしてみると年々自分と故郷の距離が離れて行くのを感じる。
「これからどこへ行くのか?」そればかりを考えてきた。
どこから来たのかは問題ではなかった。
これからもそうなのかはわからない。
老境に達した時に強い望郷の念にかられるのだろうか?

それは随分先のことのように思えるし、
明日にでも起きそうなことでもある。

昨夜、街灯もない暗い道を歩きながら
「ここはロスなのか、それとも新潟なのか?」
不思議な浮遊間を感じながらテクテクと夜道を急いだ。
家には晩御飯の用意をして待ってくれている人がいるのだ。
いやまてよ、もし家に待つ人が居なければ…。

自分はフラフラと放浪を続けるのかもしれない。

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旅の終わり」への4件のフィードバック

  1. 人生色々。。ただそれだけです。。

       僕らに与えられてる時間は、神様が決めた一生の時間。。

    それを何処で過ごすか? 何をして過ごすか? 

      僕は、学生時代を除き、おそらく一生を三条で過ごすことに、なるのでしょう。

    僕は、逆にAKIRA殿のような生き方に憧れることもあります。

     本当に上手に表現できませんが・・・・ 

    人の数だけ人生があるのでしょう。。  同じ一度きりの人生。。

      色々なことを考えながら・・・生きていくこと。。 

    大切なことだと思います。。  そんな人間らしい部分僕は同感します。。

      同じ故郷で生きる人間として・・・・・

    すみません。。  とりとめのない文章で申し訳ない。。

    byやっさん!! 

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    • 母親に終活を勧める息子というのは
      如何なものかと思いましたが、
      いずれは必要になる事だし不本意なまま
      どこかの墓に収められるよりは良いのかと思いました。

      移動が多い旅をすると朝目覚めた時に
      「あれ、ここはどこだ?」と思う時があります。
      真っ暗な夜道を歩きながら同じ感覚におそわれました。
      動物には帰属性というものがあるらしいのですが
      根無し草的人生が長くなってくると次第に希薄化していくようです。

      一生を同じ街で暮らしていける人生も羨ましいと思います。
      近所に五十年来の幼馴染みがいるなんて話しを聞くと
      どんなに穏やかな人生だろうと感じます。
      隣の家の芝は青く見えるものなのでしょうね。

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  2. 日本遠征お疲れさまでした。
    墓守・・・難しい問題ですね。特にこれからの日本はその様な問題が沢山発生してくるでしょうね。
    でも、分からない先のことより今。Akiraさんは海外に出てしっかり生活されているわけですから。
    ご両親が出来るだけ元気に長生きされますように。

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    • 個人的には散骨で良いのではないかと思っています。
      ボクには子供も居ないし、死後ボクを偲んで墓参りをする人もいないでしょう。
      ただ、親のやることですから本人が納得しているのなら止める事もできないし、子供がどうこう言うことでもありません。
      いつかは考えるべきことなのでしょうねぇ。

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