肥満因子

アメリカにはPBS(Public Broadcast Service)という放送局があって、
スポンサーからの呪縛から離れて、良質な番組を放送するという
ポリシーを持った放送局がある。

先日そのPBSの科学専門番組NOVAを観ていた。
その日の特集は肥満についてだった。
アリゾナに住むアメリカン・インディアン、ピマ族に関する研究をしている医者が
この一族が近年、高血圧、糖尿病、脳溢血などによる死亡率が増えてきたことを調べていたのだ。

内容はこうだ、もともと砂漠地帯に住んでいたピマ族は
そこでとれる地生の植物の種子や豆などを主食としていた。
固い種子は食物繊維を豊富に含んでいたが栄養は低かった。
ピマ族はそういった厳しい環境に長い時間をかけて順応してきたのだ。
そして、それはDNAに刻み込まれてきた。
少ない栄養素をできるだけ体内に貯めこみ、緊急時には有効に使えるようにだ。

ところが白人が侵略してきて、彼らは居留地での生活を余儀なくされる。
政府は給付金を渡すかわりに、狩猟を制限した。
近年になってピマ族はほとんどのアメリカ人と同じようにスーパーで買い物をし、
アメリカ人と同じような加工品を食べるようになった。

ところが長い年月をかけて順応してきたDNAはそんなに簡単に変わることはない。
砂糖や油分は摂取されると体内に効率的に蓄積される、ところが
長い旅をして狩猟をする必要もなくなった彼らの体はどんどん肥満化し
成人病で死んで行くというわけだ。

調査をした科学者は彼らの先祖が食べてきた食生活を調べ
伝統料理を復活させて彼らの食生活の改善を促した、という話だった。
これってピマ族だけじゃないよねぇ。

日本だって砂糖や油は戦時中は配給制だったし、日本食の代名詞「てんぷら」だって
油が貴重品だった昔は高級料理だったのだ。
日本人が胴長なのは農耕民族だった大和族が食物繊維を消化するために
長い腸が必要だったからと聞いたことがある。

ところが最近は肉を頻繁に食べ、固い野菜を食べなくなった。
子供のあごは細くなり、親知らずで何本も歯を抜く必要が出てきた。
糖はビタミンを消耗しイライラする人が増えてきた。
いわゆる「キレ」ちゃう人が多くなった。

巷ではマクロビオティックが流行っているようだが、これって「医食同源」ってことだ。
(もちろん中国の思想とはことなるけれど…)

わたしは雪国育ちだし、貧乏人な家に育ったので
DNAのデフォルトは「緊急モード」に設定されていると思う。
食ったら食った分だけ太るもんね。
自分の肥満因子を変えられないとしたら、食生活を変えない限り痩せないよなぁ。

↓↓↓↓↓↓↓ポチッとよろしく。

にほんブログ村

広告